夫の収入が不安定な状況下
Bさんは正社員を辞めるべきではない

 ここまではBさんの希望に沿って、3人目を授かった場合にどうなるか?という観点で試算をしました。「Bさんが60歳まで正社員」かつ、「相談文に書かれている収入がボトム」という条件が揃えば、希望通り3人目を授かることも可能となりそうです。

 しかし、3人目のお子さんを授かった後、Bさんが想定しているようにパート勤務に変わった場合は状況が変わります。収入はおそらく、月15万円前後になると推測されます。年間にすると180万円の収入減ということです。

 つまり、夫の収入でBさんの収入減分をカバーすることができないと、希望している3人目の子どもを授かるのは難しいといわざるを得ません。

 厳しいことを述べるようですが、夫の収入が予測できない以上、2人の子どもを育て上げることを考えれば、ましてや3人目を希望するならば、Bさんはできる限り長く(退職まで)正社員で働き続けるべきでしょう。

 現状の収入、支出で試算は行いましたが、コロナの影響で夫の収入が大幅に減少しています。コロナの影響がいつ頃から軽微になり、また夫の収入がいつから増えコロナ前の基準に戻るのかも定かではありません。そのような状況下で今後のライフプランやキャッシュフローを事細かく決めたり、試算したりするのは非現実的かと思います。

 幸い、Bさん夫婦は31歳と若いのですから、3人目の子どもを授かるか否かを決める最終判断はもう少し先送りにしてもよいのではないでしょうか。

 今回の試算はBさんが送ってくれた現在の家計データを元にして、ある程度推測を交えて行ったものに過ぎません。コロナの影響が落ち着いた後、再度ご相談いただければと思います。