リスペクトから一転、大きな失望に
2月28日には、このイラストレーターをキービジュアルに起用していた展覧会「Future Artists Tokyo 2022」(文化庁主催)が、展覧会では作品を使用しないことを発表。このキービジュアルについても、ゲームのヒロインと似ていることが指摘されていた。
また、活動名などから女性のイラストレーターだと思われていたが、ネットユーザーらの検証により実際には40代男性であった可能性が指摘されている。この指摘への回答も含め、その後イラストレーターは沈黙している。
この炎上から企業が学ぶべきなのは、SNSのフォロワー数だけを指標にするのは危険、という点だろう。フォロワー数の多いインフルエンサーやクリエーターには、ファンと同時にアンチが多くいる場合がある。
そして、「絵師」やイラストレーター、漫画家などクリエーターは、リスペクトされる存在であるからこそ、その期待が裏切られたときの反動は大きい。漫画家やイラストレーターは「先生」と呼ばれることも多く、ファンからはそれこそ「神」のようにあがめられている。ファンイベントなどに一度行けば、その熱狂の片鱗がわかるはずだ。それだけ期待されているからこそ、ズルい手段と見なされている「トレパク」が疑われたときの失望が大きい。
スパチャ世界ランキング1位のVTuberが所属事務所を解雇
続いて、二つ目の解説をしよう。
まず、「スパチャ」から説明したい。 「スーパーチャット」の略で、YouTubeなどの動画配信時、視聴者が配信者に「投げ銭(ギフティング)」をする機能のことである。
額によってコメントを表示させる時間が長くなるなどのオプションがあり、配信者が気づくと「ありがとうございます」などお礼を言ってもらえる。