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 2024年に投入される「ラムEV」は、すでに各社が競うように発表している次世代型の電気トラックの上を行く性能を備えていると、CEOは自信をのぞかせています。フォード「F-150ライトニング」、リビアン「R1T」、テスラ「サイバートラック」よりも優れた航続距離と充電速度を備え、積載量と牽引力においても「ラムEV」に軍配が上がることになるというのです。

 話題がトラックに及んだところで、ステランティスは大型トラック用の水素燃料電池についても独自の計画があることを匂わせています。これは重工業分野における脱炭素化に向けた大きな一歩を期待できそうですが、詳細は今後さらなる情報が届くことになる見込みです。一方で、「ラム プロマスター」の水素エンジン搭載型バンも2025年に米国に登場することが明らかになっていますので、おそらくヘビーデューティな大型トラックの世界における脱炭素化時代もそう遠くないでしょう。

 こうして車社会の脱酸素時代、そしてEVの時代が本格的に幕を開けようとしているのです。

 この先10年間で、ステランティス単独でも100種類もの新たなEVの生産が計画されています。そして、同社による米国でのEV展開の試金石となるのが今回発表された2つのモデルであることは明確。これはステランティス肝入りのEV計画と言えます。その先陣を切るSUV、トラック、そしてマッスルカーの各EVに対する期待は今後高まるばかりです。

Source / Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。

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