「ひろゆきだけど何か質問ある？」エンジニアを目指す学生たちとの一問一答

大学を休学し、プログラミングで実績を残したい

質問：大学生です。成功した経験がなく、何事にも自信を持てません。4年生になる前に休学し、プログラミングをして実績を残したいのですが、ありだと思いますか？

ひろゆき氏：ありなんですけど、多分失敗すると思います。実績を残すのが目的なら、プログラミングをやりたいわけではないですよね。僕の周りの優秀なエンジニアって大体ゲーム上がりなんですが、「こういうゲームを作りたい」というモチベーションがあって開発するんですよね。単に実績が欲しいだけでは、作ったはいいけど誰も使ってくれない。結果、実績として認められないというパターンになる気がします。

　就職するのが目的であれば、これが正しいのか分かりませんが、飛び込み営業でめちゃめちゃ売って、月100万円売り上げたという実績を作って就活するほうが採用率はめっちゃ高いと思うんですよね。

　つまり、その会社がどんな人を採用したがっているのかってことだと思うんです。営業実績がある人を「いらない」と言う会社はそう多くありません。エンジニアリングカンパニーほど実は営業力が弱くて困っているという傾向もあるんです。

「SIer」か「ベンチャー」か

質問：就活生です。大手SIerとメガベンチャーから内定をもらいました。SIerは社会インフラに関われることと安定性、ベンチャーは初任給の高さと自由度が魅力です。ひろゆきさんのおすすめはどちらですか？

ひろゆき氏：自社サービスを開発しているベンチャーに行ったほうが幸せなんじゃないかと思います。SIerって、どう頑張っても発注者がいて、「この予算内でやってね」と言われた中で、いかに手を抜いて作るかなんですよね。そして、作ったものが10年後に10倍の規模になったとき、「この設計間違ってるじゃん」となっても構わないんです。一方、自社サービスの場合、スケールしたときのボトルネックを見越して考えます。設計の段階で考え方が全く違うんです。

　他にも、SIerの場合、発注者がOracle Databaseを使っていればそれを使わなければなりません。でも、自社サービスであれば、「有名なツールじゃないけど使ってみようぜ」みたいなことを含め、自分たち起点で新しいツールを学び、コスパ良く作ることができる。その後の人生も楽になるんじゃないかなと思います。