脂質がどうしても気になるという場合は、スープパスタという手もあります。パスタは、脂質と合わせないことで、存在としてはおかゆやそばに近づきます。100グラムあたり、P5.8グラム、F0.9グラム、C約32グラムと、低脂質かつ白米よりも高タンパク質かつ高食物繊維なので、ごはんを炊く時間がないときなど、鶏肉と合わせてレンジ調理でスープパスタにすれば完璧な主食を準備することができます。ちなみにレンジでパスタを茹でて、その茹で汁に先ほどの顆粒の鶏ガラスープの素などで軽く味をつけるのは、本当に楽ちんです。

オートミールはやはり除脂肪に効果的だった

 ダイエット中の主食といえば、オートミールというイメージがある人も多いと思います。実際、絞るならオートミール!と言われていた時代もあるほど。私もかつては主食としていた時期もあります。

 今は研究も進み、理解も深まり、食技術の発展も加わってオートミール以外の選択肢が増えてきたため、昔と比べてあまり食べなくなりました(時々食べています)。しかし、除脂肪食材としての素晴らしさは今も変わらずなので、ここに紹介します。

 オートミールの正体はオーツ麦。穀物ですから分類は米に近いです。オートミールのPFCを見てみましょう。100グラムあたり、P13.7グラム、F5.7グラム、C69.1グラム。そして食物繊維9.4グラム。ヤバ過ぎますね。カーボ源なのか、P食材なのか、食物繊維食材なのか、判別不能です。オートミールは加水してふやかした状態で食べるため、少量でも満腹感を得られます。なので、必然的にカロリーも抑えられます。

 炭水化物の内訳も糖質が少なく食物繊維が多いのでGI値が低く、さらには全粒穀物であるためビタミン、ミネラル、特にカルシウムの含有量がほかの穀物と比較して多いです。それでいて、安価で保存も利く。こうして見ていくと、かなりいいことずくめですね。

 オートミールの食べ方としては、水とともに熱を加えてふやかし、米化してお茶漬けのもとと混ぜたり、牛乳にバナナとシナモンでスイーツ化したり、といった方法があります。私のお気に入りは、シェイクしたチョコ系プロテインサプリメントをかけてふやかして間食とすること。ぜひ、試してみてください。

 今から約10年前は、ボディビルの減量と言えばオートミール、というくらいメイン食材でした。みな、「クエーカー」の紳士の顔が描かれた大きな箱を買っていました。安いですし、日持ちもするし、水に浸してレンジでチンするだけで食べられるという手軽さ。しかし、口に合わず続かない人も多くいました。それでも、今改めて考えてみると、私自身、このオートミールを使った除脂肪はとても効果的だったと思います。PFCと食物繊維の値を見れば明らかです。古くからよいと言われているものには、やはり理由がありますね。