相手の本音を引き出す
5つの「あいづち」
部下が本音を話しやすくする――。そのためには、適切なあいづちが重要な役割を果たします。会話をスムーズに進めるための代表的なあいづちとしては、次のようなものがあります。
「そうだね」(同意)
「なるほど」(感嘆)
「たしかに」(納得)
「ほう・へぇ・そうなんだ」(気づき)
「さすがだね・視点がいいね」(褒め)
部下は、このようなあいづちを打たれると、どこか上司に認められているように思えてくるため、胸襟を開く状況になりやすいものです。
そして優秀な上司は、話の最後のほうに、「何か不安や不満に思っていることはない?」と投げかけます。部下の本音を探り、引き出す戦略的な質問です。
そのころには本音をいいやすい空気感が醸成されているので、部下は、ちょっといいにくいことでもポロッといってしまいます。
このように、本音をいいやすい場をデザインする。そして、部下との良好な関係性をつくるのです。
「この人は神か?」と思った
上司の面談術
入社5年目のときの面談での出来事です。
面談をひととおり終えたころ、「何か不安に思っていることはある?」と訊かれました。ひと息ついて、リラックスしていたこともあり、
「じつは、いまの部署にこのままいてもいいのか悩んでいます……」
と思わずいってしまいました。