入社以来、仕事は楽しかったのですが、ずっと同じ部署だったので、視野を広げるためには新しい部署に異動したほうがよいのでは……と悩んでいたのです。
「そうだな。もう5年もいるんだもんな。そういう悩みを持つのもわかる」
「いまの仕事は楽しいので、余計に悩んでいます」
「仕事は楽しいわけだ。それが一番すばらしいことだよ。ところで、ほかの部署の人に、君の評価を聴いてみたんだ」
「ほかの部署のですか？」
「そう。そろそろ今後のキャリアのことを相談されたりするかな、と。個人的には、君にはいまの仕事がすごく合っていると思っているが、ほかの部署から見たらどうなんだろうと思って」
この人は神か――と思った瞬間でした。
「どんな評価でしたか？」
「個人的には、君にはいまの仕事がすごく合っていると思っている、っていったけど、まわりもそう思っているみたいだよ。このまま頑張ってみるのもいいんじゃないか」
「そうですか！ 引き続きご指導をお願いします」
心のモヤモヤが、パッと晴れたのをいまでもよく覚えています。
そして、いまだにその仕事を続けています。
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時にはとことん相手を喜ばせ、時にはあざとく相手の懐に入り、時にはしたたかに相手の本音を引き出す。この「戦略的な聴き方」のスキルを磨けば、人間関係も、仕事もうまくいくようになる。ヒット商品を連発するプランナーが明かす、仕事力、コミュ力を上げる30のヒント。
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・こちらからどんどん話を盛って聴く
・「この人、なんか話が合う」と思わせる
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