鹽竈神社の鮮やかな唐門。その奥には左右宮拝殿が見える鹽竈神社の鮮やかな唐門。その奥には左右宮拝殿が見える

 同じ敷地内には、明治時代に仙台市の岩切地区から鹽竈神社境内に遷座した志波彦神社(しわひこじんじゃ)も鎮座します。延喜式にも大社と認定された由緒ある神社で、農業などの仕事に関する御利益を頂けます。

みちのくに春の訪れを告げる鹽竈櫻みちのくに春の訪れを告げる鹽竈櫻

 境内のヤエザクラは「鹽竈櫻」と呼ばれ、堀川天皇が歌にも詠まれた有名な桜。国の天然記念物に指定されており、毎年4月の下旬に見頃を迎えます。4月第4日曜日には花祭が行われ、1トンを超えようかという神輿を担いで市内を練り歩きます。覆面をかぶり、白い装束に身を包んだ氏子たちが神輿を担ぎ、一切声を発することなく鐘と太鼓・雅楽が鳴り響くなかを進む様子は印象的です。

 鹽竈神社のお祭りといえば、海の日に行われる「塩竈みなと祭」も有名です。神輿を乗せた御座船を先頭に100もの供奉船が松島湾内を巡行するお祭りで、海の祭典としては全国でも有数の規模を誇ります。

志波彦神社と鹽竈神社の御朱印志波彦神社と鹽竈神社の御朱印
■鹽竈神社
・住所:宮城県塩竈市一森山1-1
・参拝時間:5:00~17:00
・御朱印授与時間:3~10月8:30~16:30、2・11月8:30~16:00、12・1月8:30~15:30
・アクセス(または最寄駅):JR本塩釜駅から徒歩15分
・URL:http://www.shiogamajinja.jp
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、参拝時間が変更になる場合があります。詳しくは公式ウェブサイトで確認してください