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働き盛りで収入が多い時期と、子どもにお金がかかる時期が重なる家庭は多いもの。がんばって子どもの教育費を支払うと、老後の資金が足りなくなる……ということが起こりがちです。子どもにどれくらいお金がかかっているのか、子どもに知ってもらうことも大事です。今週はちょうどこどもの日。家計について、子どもを交えて家族で話し合ってみませんか。(家計再生コンサルタント 横山光昭)

教育費と老後資金は、シーソーの関係

 教育費と老後資金はシーソーの関係にあります。晩婚・晩産化の影響もあり、親の仕事、収入がピークとなるような時期に、子どもにもお金がかかるようになりました。そうなると、「払えるなら払おう」と、親自身の将来を考えずに子どもの教育費を払ってしまいがちになり、気がつけば老後の準備ができていない。このような状況に陥る家庭は少なくありません。

 我が子はかわいいですから、希望をかなえてやりたいと思う気持ちは分かります。しかし、湯水のようにお金を出してしまう前に、子どもの進路、親の老後を併せて考え、どうお金を使っていくべきなのかを、お子さんを交えて話し合うといいでしょう。こどもの日を含めたゴールデンウイークは、そういった機会にもぴったりだと思います。