言語化する時は、声のニュアンスを明るくするのがコツです。「今日、超ショックなことがあったんですよ」「また失敗したんですよ」と明るく言語化する中でクヨクヨが消えていくのです。

 ちょっと意外に思う方もいるかもしれませんね。自分のクヨクヨを出す方がマナー違反じゃないか、なんていう方もいるかもしれません。しかし、考えてみてください。言語化しないと、いつまでもクヨクヨが心の中で増幅していきます。そうすると、ついにはそれが自分の中から外ににじみ出て、まわりの空気に伝染するのです。

「あの人が来ると、場がどんよりする」と言われる人になって、本人の気づかないうちにチャンスをなくすのです。

 このように、本人が何気なしにしていることで、相手の「また会いたい人リスト」に入るか、「もう会いたくない人リスト」に入るかが分かれます。

 マナー違反をしても誰にも教えてもらえません。ただ次回から呼ばれないだけです。

 英語ならTOEICを受ければ点数がつきます。マナーには点数がつきません。

 点数がつかないジャッジのほうがもっと怖いのです。