自律神経失調症かそうでないかは自律神経外来で測定すればすぐに判断できます。特に異常がないことがわかると不思議と安心して不調が治ってしまう患者さんも沢山います。一方、うつ病は、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現れる心の「病気」で、精神エネルギーが著しく低下している状態です。ストレスや過労などによる自律神経の乱れから発症することが多いのですが、他にも様々な要因があり、一概には言えません。

 うつ病は珍しい病気ではありません。気分が沈んだままで、体が思うように動かない、生きていることが苦しいと感じるような場合は、迷わずメンタルクリニックでの治療をおすすめします。

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(監修/順天堂大学医学部教授 小林弘幸)

◎小林弘幸
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
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