簡単な例を使った思考実験として、お茶のサプライチェーンを考える。今一般的なプロダクトとプロセスは、

○ペットボトルのお茶の販売
○パッケージ化したお茶の葉の販売

 の2つであるが、次の、2つのプロダクトとプロセスも考えてみる。

○お茶の葉の量り売り
○お茶を加工した粉末の販売

 これら4つのプロダクトとプロセスが、どのような戦略につながるかを思考してみる。

パッケージ化したお茶の葉の販売

 今、お茶を買うとしたら、スーパーに行って、パッケージに入ったお茶の葉を買うか、コンビニ、あるいは、自販機でペットボトルに入ったお茶を買うかのどちらかであると思う。商店街の時代から、主婦の店ダイエーに代表されるようなスーパーの時代へ移行するとき、スーパーで商品を販売する効果・効率的な手だてとして、商品のパッケージ化が進んだ。

 お茶の葉も、近所の商店街にある小さなお店での量り売りではなくて、店頭で人手がかからないように工場で小分けして、消費者アピールがあるようなパッケージにお茶の葉を入れて、スーパーまで輸送して、商品棚に飾って販売するという一連の付加価値ステップ(事業プロセス)を経るようになった。

 スーパーが関わる事業プロセスは、大量販売、低コスト化を目指してきた。スーパーのチェーンが全国展開する過程で、お茶の葉の加工、パッケージ化、輸送、販売のいずれのステップにおいても、規模の経済を追求して、たくさん処理して、コストを削減するということが行われた。

 また、メーカー側のマーケティングにおいても、同じ商品をたくさん販売することを目指したブランドづくりが主要なテーマとなった。まさに、右肩上がりの経済において、消費者に大量に安価にということが、製造サイドと販売サイドの事業プロセス設計の基本となる事業戦略となっていた。