幼児期から読書になじんでいた人は、人間関係能力も高まる

親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!『親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!』 榎本博明著 幻冬舎刊 990円(税込)

 また、幼児期から読書になじんでいた人の方が、人間関係能力が高いことも分かっています。読書を通していろんな感受性や考え方の人を知ることで、人に対する共感性が高まり、周囲の人たちの気持ちや行動パターンのもつ意味に対して、想像力が働くようになるのでしょう。

 また、読書を楽しむには、テレビやユーチューブなどの動画を楽しむのと違って、文字から具体的な場面を思い浮かべる必要があるため、想像力を駆使しないことには楽しむことができません。ゆえに、読書によって想像力が養われていきます。さらには、読書はゲームなどと違ってある程度の忍耐力を必要とするため、幼い頃から読書になじむことで、じっくりと物事に取り組む力が養われます。

 このような能力は、学力そのものに直接関係しないものの、間接的な形で学校の成績や学歴、職歴などを大きく左右することになるのです。