文化的な違いがあっても乗り越えて
幸せに仕事ができた

ソン・ガンホさん(左)とカン・ドンウォンさん(右)ソン・ガンホさん(左)とカン・ドンウォンさん(右)

 記者会見では、集まった記者から「是枝監督と他の韓国の監督たちとの一番の大きな差は何ですか?」という質問が投げかけられました。これに対して、ソン・ガンホさんは「是枝監督と韓国の監督との違いは、是枝監督は食が大好きなところです。美食を好み、食べることが好きで韓国料理が好きです。他の韓国の監督との大きな違いでした」と冗談めかして言うと、カン・ドンウォンさんは「監督と仕事をして、現場では本当にそこに一緒にいてくれた。それは本当に素晴らしかったです。役者と共にいてくださる。そして感情をディテールにわたって捉えて下さる」と述べました。

イ・ジウンさん(右)イ・ジウンさん(右)

 続いてイ・ジウンさんが「私にとっては監督と違うのは、まず同じ言語を話しません。それなので、ちょっとしたディテールも見逃さないように努力をします。原語のバリアがあるから、より集中しました。 他の参加した映画に比べて面白い体験でした」と答え、最後にイ・ジュヨンさんが「監督との仕事はすばらしいもので、もちろん通訳は入れましたけれども、それ以外はそんなに大きな差は感じませんでした。国籍が違うというだけで、非常に監督はリラックスしていましたし、私たちといても、そして現場の雰囲気もリラックスしたものを作ってくださったので撮影も快適でした」と撮影当時を振り返りました。

質問に答えるイ・ジュヨンさん(右)質問に答えるイ・ジュヨンさん(右)

 別の記者から受けた「是枝監督はパルムドールを2018年に受賞して、フランスで、そして韓国で撮影してきました。監督のチャレンジをどう思いますか?」という質問に対して、ソン・ガンホさんは「日本と韓国では文化的な違いがある。そういうことがあっても私たちはそれを乗り越えて幸せに一緒に仕事をすることができましたし、そのことが逆にこの仕事を面白いものにしてくれました」と是枝監督との仕事の様子を述べました。