(1)Fat FIRE(ファット・ファイア)

 資産収入のみで生活できるFIRE。資産が潤沢にあり、インカムゲインだけでリッチな生活ができる。現実的には、資産家や事業で大成功を収めた人でもない限り難しい。

(2)Lean FIRE(リーン・ファイア)

 資産収入のみで生活できるが、ストイックな倹約生活が必要なFIRE。少ない資産でなんとかやりくりする。

(3)Coast FIRE(コースト・ファイア)

 資産収入のみで生活できるが、趣味として仕事をするFIRE。社会との関わりを持ち続けたい人におすすめのスタイルだ。

(4)Barista FIRE(バリスタ・ファイア、別名サイドFIRE)

 週5日でなく週3日勤務にする、8時間労働を3時間労働にするなど、資産収入と労働収入で生活するセミリタイア的なFIRE。必要な資産が少ないので実現性が高い。

◇FIREの鉄則「4%ルール」

 FIREを実現するステップは次の3つ。

(1)投資の“タネ銭(資産)”をつくる

(2)資産を運用する

(3)資産が大きくなったらリタイアして、資産の一部を取り崩して生活費に充てる

 ここで注目すべきは、ステップ3の「資産の取り崩し」である。どんなに資産があっても、取り崩しの額が大きくなれば、すぐに資産はなくなってしまう。

 では、どの程度の資産を取り崩していくべきか。FIREには「4%ルール」という明確なルールがある。これは、「運用資産の中から毎年4%を取り崩して、その範囲内で生活する限り、資産を減らすことなく、不労所得だけで人生を過ごせる」というものだ。