こんなふうに、特にゴールの決まっていない雑談を気軽にできるのが、実際に会って話すことの優れている点であり、五感を通してさまざまな刺激を受けながら話し合うことが、思いがけないものを生み出し、発展させていきます。

 逆に、「オンラインですませていい」と判断される案件とは、目新しいプロジェクトではなく、慣れたルーティン案件や、さほど難しくない案件、大切なお客様にかかわらない案件などでしょう。

 また、相手に手間を取らせたくないときや、時間や交通費をかけても商談が成立するかどうかわからないとき、とりあえず様子をうかがいたいときなども、「まずはオンラインで」となります。

 わざわざ会うには、身だしなみに気をつけたり、時間や交通費、ときに手土産の準備など、それなりの手間とコストがかかります。そうしたことをしてでも会って話したいと思ってもらって初めて、その先の新しい展開が望めます。

 では、どうすれば「この人とは、オンラインだけでなく、直接会って話したい」と思ってもらえるのでしょうか?

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 ビジネスでもプライベートでも、良好な人間関係を築くために一番重要なのは、信頼です。当然ですが、人を騙したり危害を加えたりする人とは、誰もかかわりたいとは思いません。

 では、信頼関係はどうしたら築けるのかというと、ベースに「この人は、私を騙したり危害を加えたりしない」という安心感があり、その土台の上にコミュニケーションを重ねていくことで、強い信頼関係が成り立つのです。

 信頼関係が成り立てば、ビジネスなら商談をすることもできますし、やがて契約成立にもつながります。プライベートなら、親密な関係性を築いていくこともできます。

 つまり、最初に安心感を与えることは、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、とても大切なのです。