じつは、英語を熱心に勉強した人ほど、気づかないうちに、「ちゃんとした英語で話したい」「なんなら、しゃれた言い回しを使いたい!」と思っているものなんです。

 私はこれまで、英語のネイティブスピーカーをはじめ、様々な国籍の人たちと仕事をしてきました。そこで、「使える英語」の大切さに気づきました。

 じつはリアルな現場で交わされている「使える英語」は、思っている以上にシンプルです。中学レベルの英語力があれば、じゅうぶん話せることばかり。スピードや明快さが重視されるビジネスの現場で、シンプルな英語を心掛けたところ、英語でのコミュニケーションが格段とスムーズになり、結果、仕事がうまく進みました。同時に、ネイティブスピーカーも案外シンプルな英語を話していることに気づいたのです。

(1)「やさしい単語」を使う

 さてこの記事のタイトルにある「1杯おごるよ」は、It’s my treat.やIt’s on me.などが定番フレーズ。また、I’ll buy you a drink.やLet me buy you a drink.などが自然な表現です。

 こうした定番フレーズを覚えること自体はたいへん有効ですし、それを使おうとする姿勢もすばらしいこと。でも、覚えたフレーズがとっさに出てこないときは、どうしますか?