【ひろゆきが明かす】中学生のときになりたいと決めた「ある理想像」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

なりたかった「理想像」

 こんにちは。ひろゆきです。

 中学生のときに、大人になるにあたって「大人と子どもの違い」について考えたことがあります。

 赤ちゃんや子どもは、不快なことがあったときに泣き叫んで暴れたりします。感情を出して、他人に問題解決を任せる。

 一方で大人は、感情を出さずに合理的に問題解決をする、というように見えました。

 そういう大人が理想だと思い込んだのです。

 大人は、感情をコントロールできて、自分自身で問題解決をできるようになる。そう思い込んだまま、年を取りました。

「合理的な人」に見えているだけ

 今では、世間に「ひろゆきは合理的な考えをしている」と思われるようになっています。ただ、ここで一つ誤解があります。

「合理的な考えが可能」というスキルを持っているだけで、毎日1時間ぐらいゲームをしたり、タバコを吸ったり、人と酒を飲むのが好きという非合理なことを好んでやっています。

 合理的な考えをすることはできるけど、必要に応じて合理的にするかどうかを決めているだけなのですね。つまり、非合理的なときもよくあるのです

 とはいえ、「合理的な考えをしている」と思われていると、非合理な提案や泣き脅しなどのめんどくさい交渉もされなくて済みます。

「大人になりたい、大人に思われたい」という願望を持ち、合理的な考え方を身につけようとして、合理的な人に見えているようになったわけです。

どこマネればいいのか

 さて、あなたは、どういう人になりたくて、どういう人だと思われたいですか?

 憧れている人や、こういう人になりたいと思ってる人は、「見た目」なのか、「考え方」なのか、「結果」なのか、「行動」なのか、その人のいろいろな部分をマネしてみるといいと思います。

 その人に近い評価を周りから得られるようになるかもしれないし、見当違いの方向に行って、誰にも気づかれないかもしれません。

 ただ、見当違いに行っているということは、違う方向に行けばいいという合図でもあります。

あなたの評価は他人が決める

「あなたはどんな人ですか?」というのを自分で考えてもなかなか答えは出ません。

 あなたが考えるあなた自身よりも、他人が分析するあなたのほうが「正しい」評価であることが多いです。

 というのも、評価を判定するのもあなたではなく「他人」だからです。

 あなたが自分自身を「人見知りだ」と思っていても、周りの人が「社交的な人だよね」と言っていたとしたら、あなたの自己分析が間違っているということです。

「あの人のようになれない」と思い込んでいるあなた自身が間違っているのかもしれません。

 というわけで、自分も変わろうと思えば変われるし、周りの評価も変えられると思っていたほうが、人生が前向きになりますし、明日がよりよい日になります。

 そんな「思い込み(バイアス)」の詳しい扱い方は、『99%はバイアス』という本に書きましたので、ぜひチェックしてみてください。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。主な著書に、シリーズ50万部を突破した『99%はバイアス』『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。