性能向上+「探す」機能との親和性を高めたAirPods Pro

 AirPods Proの第2世代モデルが出るのは、姉妹製品ともいえるビーツのFit Proが今年初めに発売されたときから時間の問題とされてきたが、最終的にはこのタイミングでの登場となった。

AirPods Proの第二世代モデル。AirPods Proの第2世代モデルの充電ケース。スピーカーやストラップループが付いた Photo:Apple

 初代モデルやビーツFit Proに対する大きなアドバンテージは、ノイズキャンセルや空間オーディオ機能を司る純正のHチップも、第2世代のH2へと進化したことにある。その結果、特に日本での価格は4万円近くと高価だが、ノイズキャンセル性能で最大2倍、優れた環境音の除去、よりパーソナライズされた空間オーディオ再生に加えて、ノイズキャンセルがオンの状態でも最大6時間の連続再生が可能となっている。

 また、従来の音量コントロールはiPhoneやApple Watch、あるいはSiri経由で行う必要があったが、新たにタッチコントロール機能を搭載したことにより、軸部分をスワイプすれば音量調整できるようになった。

 さらに、付属の充電ケース自体も改良。「探す」機能に対応すると共に、近くまで来たときに音を出して知らせるためのスピーカーが付いた。このスピーカーには、バッテリー残量がなくなったり、デバイスとのペアリングが完了したりしときに音を鳴らして知らせる役割もある。ケース側面にはアップルらしからぬストラップループが付加されており、現実的な使い勝手も向上させている。