本書の要点
(1)相手の話をきっかけに自分の話をするのは「損する話し方」だ。相手が話し始めたら聞き役に徹しよう。
(2)飲み会のお礼として「また誘ってください」と言う人は損している。幹事を人まかせにせず、「今度は私が企画します」「次はぼくがお誘いします」とやる気を伝えるのが「得する話し方」だ。
(3)声が小さい人やネガティブな人は損だ。人間関係においては、明るくて社交的な人が得をする。
要約本文
◆家庭・友人編
◇相手が話し始めたら「聞き役」に徹する
あなたが友だちと会話をしているとする。
友だち「先週バーベキューに行ったんだけどね」
あなた「へえ、バーベキューかぁ!そういえば最近行ってないな。もう2年くらい行ってないかも」
友だち「……そ、そうなんだ。でね、バーベキューに行ったらね」
あなた「でも、バーベキューって準備とか大変だよね。そうだ、屋上で飲めるビアガーデンがあってさ……」
友だち「……」
友だちはきっと、バーベキューでのエピソードを話したかったのだろう。ところがあなたは自分の話ばかりしてしまった。友だちはイヤな思いをし、もうあなたとは話したくないと思ったかもしれない。相手の話をきっかけに自分の話をするのは「損」な話し方だ。
誰しも自分のことを話したいもの。だからこそ「聞く姿勢」を持つ人は必ず得をする。
◇「そうなんだ」と共感しながら話を最後まで聞く
相手の話を要約して返すのは、一見「聞き上手」に思えるかもしれない。だが実はこれも「損」な話し方だ。
「義母が子どもに会いたがって週末によく家に来るんですけどね……。『迷惑です』とも言えないし、困ってしまって……」