韓国で50万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
今回、紹介するのは、勉強をしたくてもできなかった4人のある物語。朗読会のテーマともなっている「私は勉強することができなかった:ケース3.フレデリック・ダグラスの話」をお届けします。

【朗読会】僕は勉強をしたかったのですPhoto: Adobe Stock

奴隷として生まれた少年の決心とは?

「お前は何をしているんだ! そいつは奴隷だ。奴隷は何も知ってはいけない。絶対に文字を教えてはならん! 奴らは勉強したら自分勝手に生きようとして、言う通り働かなくなるんだぞ」

 旦那さんは身を震わせながら、顔を真っ赤にして怒鳴りました。

 僕はハンマーで頭を殴られたような気分でした。薄ぎたない秘密を知ってしまったからです。僕たち奴隷が学べなかったのは、陰謀だったのです。主人が奴隷を思うまま働かせることができるのは、奴隷が学べないようにしているからでした。そのことに気づいた僕は、強く決心しました。

「絶対に勉強してやるぞ。主人の言う通りに生きるなんてまっぴらだ。隠れてでも勉強しなくては」

 そして僕は、武器でも隠し持つように、こっそりと勉強する決心を抱くようになりました。それは決してばれてはならない、危険な決心です。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』の一部抜粋したものです)