【具体的なお悩み】

私たちは、自分が49歳、妻が44歳の時に第2子が誕生した「中年育児」家庭です。下の子(息子)が成人を迎える頃、私は70近く、妻60代半ばになります。

フルタイムで働ける年月に限りがある中、教育費、住宅ローン、老後資金をどのように準備すればいいのか頭を悩ませております。

妻は育児の時間を確保するため、年収を下げて転職しました。前職の年収は今よりも150万円高かったのですが、その分が減ってしまったのも家計的には痛いです。

子どもは二人とも、高校まで公立に進むことを想定しています。大学は国公立に合格してくれるとありがたいですが、私立に進んでも対応できる金額を確保したいです。

その前提で、息子が大きくなった時の教育費をこちらで試算し、冒頭に記載しました。すると、年間収支はほぼ同じで、場合によっては赤字になる年も出てきてしまいました。

今のままでは、子ども二人分の教育費を捻出しながら、私たち夫婦の老後資金を確保するのは難しそうです。

そのため、私たちは今、資金繰りの手段として持ち家を売ることを考えています。

築年数はかなり古く、このまま住み続けると1000万円程度を要する大規模リフォームが発生しそうなので、早めに手放したいという思いもあります。

物件の強みとしては、土地の広さが60坪あることです。立地も良く、周辺の市場価格は100万円/坪と高めです。家屋に値がつかなくても、この相場で土地を売れれば、6000万円程度の臨時収入が見込めるはずです。

そのお金で住宅ローンなどを返済し、残りを生活費と教育費に充てる計画です。家を売った後は、家計負担が少ない物件に転居しようと考えています(賃貸か購入かは未定)。

その一方で、長く住んだ家を手放していいのか悩む気持ちもあります。そこで今回は、家を売った場合に、私たちの生活は本当に安定するのか試算をお願いします。

もし今の家に住み続けた方がよい場合は、その理由も教えていただけると幸いです。よろしくお願いします。

相談文に未記載の項目は
筆者の推測で試算

 早速、Bさんのお悩みに回答したいのですが、相談文に記載のある支出額は現在の金額ではなく、息子さんが大きくなったときの予想値とのことです。このため、現在の家計収支や、貯蓄に上乗せできる金額を正確に試算できません。

 退職金の有無や、公的年金の受給見込み額なども記載がないため、推測を交えて回答することをご承知おきください。

 それでは本題に入ります。