③コトを発信するスペース

前編でもお伝えした2機のエスカレーターを回遊する空間としてフロア中央に設けられたプロモーションスペースの「パーク」では洋服だけでなく、雑貨やカルチャー系アイテム展開に取り組み、自然と買い物をしたくなるような仕掛けづくりに取り組んでいます。

 特に代官山・蔦屋書店とコラボレートして品揃えする「DECADE」といったコンセプトショップや東京・中目黒の人気花屋「マチルダ」とコラボした生花コーナー、東京・青山の100%生のフレッシュジュースで人気の「スカイハイ」と組んだジュースバーなども展開しています。今後はこうしたモノを買いたくなるような業種ミックスが必要です。いかに従来の品揃えから離れられるか。これが必要な視点のようです。

【3階&4階】ファッション×ライフスタイルの提案
買いやすさを追求

 ファッション×ライフスタイルがもっとも表れているフロア構成が3階と4階です。特に注目は、3階のランジェリーと婦人服の分類。そして4階のインポートブランドとジュエリーの店揃え力にあります。

①婦人肌着を強化

 注目は2012年6月にオープンした「マ・ランジェリー」。伊勢丹新宿本店限定8ブランドを含む約120ブランドを取り揃えた婦人肌着売場です。女性客にとって肌着は非常に重要なアイテムです。8人のボディコンシェルジュがお客さんにとって最適な肌着を提案するという接客サービス面を強化しているのも特徴です。同売場の充実は固定客づくりにつながります。ですから、今回あらためて強化しているのです。

「リ・スタイル」。3階は、世界基準の先進・先鋭モードを提案するフロアとして位置づけられている

②ブランドごとの垣根をなくし、新分類で提案

 世界基準の先進・先鋭モードを提案するフロアとして位置づける伊勢丹新宿本店リモデルの顔とも呼べるフロアが3階です。リ・スタイル、インターナショナルデザイナーズ、インターナショナルクリエーターズ、旬なモノ・コトを紹介し、情報発信を行うイベント・プロモーションスペース・パークで構成されています。

 これに加えて、ワーキングウーマンに向けたキャリアスタイルショップにも大きく手を入れています。働く女性は自分の感性を大事にします。したがって、いくつかのブランドを並べてその中から商品を選びたいという欲求が非常に強いのです。だからブランドごとの壁をなくし、自由に商品を選べるように分類を変えました。

 また身長の高い女性も増えており、13号トールサイズや7~19号までのサイズを充実させて、サイズの品揃えを充実させたのも特徴です。これは同時に展開されているカラーフォーマル売場でも見られるものです。