• 2022年のトレンド予測

オンラインでのコミュニケーション領域は引き続き伸びると思います。生のコミュニケーションは以前よりも付加価値は高くなっていますが、時間や場所に縛られるため参加コストが高いのも事実です。そこがオンラインで代用できるようになると、より気軽に、より広くコミュニケーションが取れるようになるため市場は大きいと感じています。

オンラインが伸びる一方で、体験型サービスもより重宝されると思います。その中でもオフラインの旅行産業は復興に向かっていくため、体験型サービスがより伸びると期待しています。

Ivan Zhao(アイバン・ザオ)氏 / Notion Labs共同創業者CEO

  • 2021年の振り返り

2020年に引き続き、「従業員のエンパワーメント」が進みました。企業がツール導入する際の購買決定において、従業員がより大きな発言力を持つようになってきています。そしてソフトウェアを選ぶ上で、ユーザーはより“快適さ“、”使いやすさ“、そして“美しさ“を重視するようになってきたと感じています。

我々が提供する「Notion」に関して言うと、2020年はユーザーがNotionを発見する年でした。2021年は昨年にNotionを発見したユーザーが、他のユーザーに使い方をレクチャーするような動きが目立ちました。

  • 2022年のトレンド予測

2021年に引き続き、2022年においてもユーザーコミュニティがサービスやプロダクトの拡大に大きく貢献するでしょう。これは一般消費者向けのサービスだけでなく、エンタープライズ向けのプロダクトにおいても同様です。

スタートアップのメッセージを世に広め、プロダクトの認知度を高める上では、ユーザーコミュニティは欠かせない存在です。より多くの起業家やスタートアップ関係者が、コミュニティの重要性を意識するようになってきています。

鳥羽周作氏 / シズる代表取締役社長CEO兼CSO

  • 2021年の振り返り

2021年は2020年と比べて、シェフ個人の活躍が目立った気がします。2020年はデリバリーなどがコロナ禍で盛り上がった気がしますが、あくまで店舗営業の延長線上での取り組みでした。ただ、2021年はよりシェフ個人の価値にフォーカスされた結果、いろいろなフィールドで食を通じてコンテンツを作る人が増えたように思います。これをきっかけに店舗だけで利益を生まない考えが加速し、飲食業界の新しいスタンダードになったと思います。

  • 2022年のトレンド予測

先程の話とも少し近いですが、飲食店の在り方や考え方が変わりつつある中で、“レストラン”という業態だけでなく、レストランクオリティーのファストフード店などが増えそうだなと思います。監修という形なのか自社開発なのかはわかりませんが、フラッグシップとは別の切り口で、より身近なお店を出すレストランが増えると思います。