受けやすい中位校
学園創立から120周年を経た京華は、[1日1回中高一貫]が5割強も志望者が増え、24年実倍率2.09倍から25年は2倍台半ばをうかがう。22年4.6倍、23年3.11倍、24年2.16倍と実倍率の緩和が著しい1日午後の[PM・特選]は、志望者数2割半の減少で25年は2倍を割る情勢だ。2日午後の[2回中高一貫]は24年に247人が受験して実倍率2.15倍となったが、1割強志望者が増えており、少し倍率は高まりそうだ。同じ日程の[2回特別選抜]も24年実倍率は2.15倍だったが、こちらは微増であまり変わらないもようである。
3日の[3回中高一貫]は1割半減、同じく3回特別選抜は2倍増に近いが、志望者数が少ないため振れ幅は大きくなりそうで、24年のそれぞれの実倍率である2.17倍と1.76倍はいずれも2倍前後に落ち着くのかもしれない。
キリスト教の聖学院は、[1日1回一般]が前年並みで24年実倍率1.84倍が25年も継続しそうだ。[1日午後1回アドバンスト]は1割半減で、23年2.8倍、24年1.49倍となった実倍率がさらに緩和しそうである。同じ日程の[ものづくり入試]は増加傾向で、24年2.57倍から上がりそうである。[2日2回一般]は1割弱減で実倍率2倍を何とか保ちそうで、2日午後の[2回アドバンスト]も微減で前年並みとなっている。同じ2日午後には[特待生]と[デザイン思考力]という入試が設けられているが、24年の特待生は12人が受けて2人合格という少数激戦で、四模試での志望者数も増えているので、実倍率は合格者次第ということになりそうだ。
神奈川では、時宗総本山清浄光寺の山門をくぐる藤嶺学園藤沢が、24年に29人が受験して実倍率1.53倍だった[1日2科4科]の志願者数が上向いている。[1日午後2科]は1.5倍程度の実倍率が継続しそうであり、2日午後の[A得意2科]は志願者数が7割弱増えているので、24年実倍率1.28倍からそれなりに上がりそうだ。3日午後の[B得意2科]は志望者数は5倍増だが、いかんせん受験者数が24年で31人と少ないため実倍率1.48倍がどのくらい25年に上がるかは予測しづらい。
武相は[1日1回][2日2回]のいずれも、実倍率1倍台前半から半ばの極めて受けやすくて入りやすい状態が25年も続きそうだ。