第一志望者が伸びている上位男子校

 最難関校の併願先として人気がある学校の1回目となる、2月1日入試の志望状況はどうなっているのか。巣鴨は1割ほど増えており、2025年は3倍を超えそうだ。世田谷学園(本科)は2割強も志望者数が増えており、23年1.62倍、24年2.3倍だった実倍率からさらに大きく上昇しそうで、第一志望とする受験生は大変である。鎌倉学園高輪はそれぞれ1割半と2割弱伸ばしており、24年実倍率2.16倍と3.47倍より厳しくなるだろう。

 その点、前年並みの本郷は24年実倍率2.81倍、微増の桐朋は同2.44倍、同じく微増のサレジオ学院Aは同2.12倍から大きくは動かないものとみられる。

 東京都市大学付属は、全体的に緩和傾向である。1日午前に設定した[1回]のl類は微減、ll類は3割減と共に減少傾向にある。24年の実倍率はそれぞれ3.51倍と1.69倍で、特にll類が受かりやすくなるだろう。1日午後入試では、男子校最多の受験生を集める[2回]のl類は微減、ll類は減少で、24年実倍率1.66倍から緩和傾向のll類が、25年はやはり狙い目となりそうだ。3日の[3回]は、l類もll類も1割程度減っており、24年実倍率6.69倍と3.25倍からの緩和が見込まれる。5日の[4回]はl類が前年並み、ll類が1割減となっている。東大合格者数2桁を出した勢いが25年に再現されれば、再び受験者が増えるかもしれない。

 攻玉社は、受験生最後の希望となる5日の[特別選抜]が難関校に匹敵する偏差値をつけているが、四模試志望者数は微減傾向で、24年実倍率3.08倍同様、25年も3倍程度に。上昇傾向の[1日一般学級1回]は24年実倍率2.23倍から2倍台半ばに、志望者数1割減の[2日一般学級2回]は24年実倍率2.42倍から緩和しそうだ。