明治大と立教大の系列男子校に勢い 

 四谷大塚で偏差値50台となる中堅男子校は層が厚い。まずは大学の付属校から見ていこう。

 立教大学の付属校である立教新座は、2024年に1680人も受験生を集めた[1月25日1回]が微増でほぼ横ばいとなっており、22年2.05倍、23年2.1倍、24年2.41倍と上昇してきた実倍率も落ち着きそうだ。[2月3日2回]は微減で、23年・24年の実倍率4.72倍同様、25年もほぼ横ばいとなりそうだ。

 立教池袋は[2日1回]が大人気で、志望者数が3割半も増えている。22年2.69倍、23年3.14倍、24年3.02倍と推移してきた実倍率を、25年には大きく伸ばしそうである。24年の実倍率7.05倍の[5日2回]は微増傾向で、23年の同9.6倍には届かないものの、25年に7倍台は維持しそうである。

 明治大学付属中野の[2日1回]は、志望者数を2割も増やしており、24年実倍率2.81倍から25年は22年の同3.3倍に迫る勢いとなっている。[4日2回]は微増で、24年実倍率4.92倍から25年は5倍に乗せるかどうかが注目される。

 26年度から明治大学付属世田谷に校名が変更され、女子の募集も始めて共学化が決まっている日本学園にとって、25年は最後の男子校としての入試であり、男子受験生の人気は高まることが予想されていた。実際、[1日1回]は5割強増やしており、24年実倍率3.03倍を大きく超えて、25年は24年同4.67倍に戻る勢いにある。明治大学付属中野と同じ日の[4日2回]は4割近くも志望者を増やしている。実倍率は22年の1.6倍が23年には12.7倍と暴騰、24年はその反動で6.37倍になったものの、再び2桁倍率に迫るかもしれない。[5日3回]は5割強も増えており、24年実倍率11.39倍がどこまで上昇するか。受験生はあまり受かる気がしないだろう。