2025年も絶好調の足立学園

 中位校になると、男子校の数はだいぶ少なくなる。2025年入試ではさらに2校減り、5校だけとなる。高校の共学化が先行した明法は、中学も25年からは共学化する。横浜は24年を最後に中学での募集を停止した。

 勢いがある足立学園は、[1日志入試]が志望者2倍増と人気だ。22年と23年の実倍率は1.07倍で、24年に1.53倍となっており、25年の合格のハードルはだいぶ上がりそうだ。同じ1日午前の[1回2科4科]も4割弱上昇、24年実倍率2.37倍(22年は1.52倍だった)から、25年は3倍台を目指すことになりそうだ。1日午後の[1回特別奨学生]は、22年6.27倍、23年1.35倍、24年は合格者15人で12.93倍と、年によって実倍率の変動が激しい。志望者は2割弱増えており、何人合格者が出るかで競争状況は大きく変わりそうだ。

 [2日2回]は6割増で、24年実倍率4.71倍が25年にどこまで上昇するか。2日午後の[2回特別奨学生]は3割半増、3日午後の[3回特別奨学生]は2倍増と大きく増えているものの、実倍率の変動が激しいので、合格者を何人出すかでこちらも大きく左右される。[3日3回]は2倍半、[4日4回]は2.3倍とこちらは大幅増であり、24年実倍率3.28倍と6.69倍がそれぞれどこまで上がってしまうのか、少し心配である。

 3日午後の[3回アドバンスト]は志望者数2倍増だが、この頃になると受験生数の歩留まり次第であり、24年の受験者数54人をどれだけ上回るかで、24年実倍率2.46倍の25年の上がり方も決まりそうだ。4日にも[グローバル思考特待]と[表現力]という入試が設けられ、志望者数は大きく伸びているものの、24年の受験者数と実倍率はそれぞれ5人・1.67倍、21人・2.63倍と少数での競い合いとなっているため、予想は差し控えておきたい。