会社勤めは武器になる
強みを活かす投資術とは

高山 テスタさんがやっていたデイトレードやスキャルピングといった方法だと、ずっとチャートを見続けていないといけないですよね。

テスタ そうです。一瞬のチャンスを取り逃がしたくなかったので。ただ、僕の友達でも普通に会社勤めをしながら、 市場が開いている間はお昼休みぐらいしかスマホを見れないのに、10億とか勝っている人もいます。ですから、やり方次第ではパソコンの前に張り付いていなければいけないというわけではありません。

高山 やり方次第なんですね。その方はどのような投資スタイルだったのですか。

テスタ その人は、 ファンダメンタルズ(企業の業績や財務状況)分析を用いていました。決算書を読み込んで、次の決算を予測します。「次はもっと良くなるだろうからこの3カ月間は持ち続けよう」といったスタイルです。ファンダメンタルズの人たちというのは、どちらかというと9時から15時の取引時間より、むしろそれ以外の時間でどれだけやっているかで差が出ます。

高山 どれだけやっているかっていうのは、情報収集っていうことですね。

テスタ そうです。どれだけ決算書を読めるか、同業他社の決算書を読めるか、その企業の優位性がどこにあるか、実際に商品が売れているのかといった分析がどこまでできるかが勝敗を分けると思います。