テスタ 僕はファンダメンタルズ(企業の業績や財務状況)に特化してないので見ませんね。見ないでも100億円までいけたので、結果から考えると見なくてもいいかなと。

 もし、そうした情報から何かしらヒントを得て、自分なりの知見で投資に生かすということで別に見てもいいと思いますし、投資のスタイルによるところもあります。

高山 説得力がありますね(笑)。ちなみに、先ほど本を読むのはいいことだというふうにおっしゃってたんですけど、テスタさんのおすすめの本ってありますか。

テスタ 中級者とか上級者向けの本で、僕すごいいいなと思うのは1冊あるんですけど、それを初心者の人が見ても意味がわからないかもしれません。でも本当にいいと思う本ってその1冊ぐらいしかない。

 それは僕でも最後まで読めたんですよ。読書が苦手な僕にとって、読み終わること自体が奇跡なので、良書に違いないと。他の株の本は最初のほうで挫折するんですよね。でもその本は全部読み切れたし、しかも何度も読むことができました。

高山 ちなみにどの本かって教えていただけませんか?(笑)

テスタ 『バフェットとソロス 勝利の投資学』(ダイヤモンド社)です。白地になんか赤字でタイトルが書いてある本です。

 その本では、有名な投資家であるウォーレン・バフェットとジョージ・ソロスという一見すると正反対に見える投資手法を用いる2人の共通点を抽出して紹介しています。その共通点こそが、株で勝つための絶対的な法則なんじゃないか、と言っている本です。