テスタ しかも1分後の株価を読むっていうことは、すっと上がったらもう売るじゃないですか。つまり、下がるときもちょっと下がったら売らないとリスクリターンが合わなくなります。だから、損したとしても、すごく小さい損で済むわけですよ。僕としては、小さい勝ち負けを積み重ねるほうが怖さを感じませんでした。

 いいところは毎日何十回、何百回ってトレードをするから、試行回数が増えることです。自分がやってることが正しいか正しくないかを短期間で把握することができました。

 何千回もやって勝ってるんだったら、それはもうやってることが正しいっていう裏付けになりますし、何千回やってマイナスなんだったら、これはもう負けるべくして負けてるんだということになるわけですから。

 それが中長期だとそのサンプルを取るのにすごい時間がかかるので、たまたま勝ったか、勝つべくして勝ったかの判断が難しくなるんです。でもデイトレードなんていうのは、1カ月間毎日毎日やって、それで負けてたらもう根本的に何かが違うから負けてるっていうことがわかるから、そういうのも性格に合ってたんじゃないですかね。

高山 1分先の株価を読むっていうのは、どういう作業になるんですかね。

テスタ 株価チャートとかで、形が良くなりそうな場面で買って、その後チャートが良くなったら、そのチャートを見て買いにくる人が現れて株価が上昇するだろうというのが大まかな戦略です。「チャートを見て買いにくる人」が現れなかったら株価は上がりません。