テスタ どっちでもいいんです。現れなかったらそこで売るし、現れたらそこで売る。どっちにしてもほとんどの場合、購入した1分後には売ってます。現れる可能性のほうが高いという場面だけで買っていますが、もちろん現れないときもあります。でも10回やったら7回ぐらい現れる。だから7勝3敗でも、トータル、プラスになるといった感じです。

 理屈は簡単なんですけど、銘柄を探す作業が大変で、毎日10銘柄ぐらいを選んでディスプレイに表示しておいて、じっと観察する感じです。

 デイトレードのときは完全にテクニカル分析で、判断する部分はゼロでしたね。

高山 チャートの動きだけを見て、次上行くか下行くかというのを予測されるんですね。過去のチャートの動きなども見られるんですか?

高山一実さんPhoto by Shinya Morimoto

テスタ 見ますね。デイトレードで勘違いされがちなのは、たまたま平日に休みを取って時間があるから、デイトレードしてみようとかっていう人も結構いたりします。でも、それでは勝てないんです。

 それは、株価というのは前の日から続いているものだからです。だから、前日の値動きを見てるから今日の値動きが読めるわけであって、当日だけ見てもやっぱり値動きって読めないんです。だから、デイトレードも継続が大事で、投資スタイルとしては短期ですが取り組む期間は長期でないと勝てません。

高山 チャートにも文脈があるんですね。それは見続けてると、感覚的につかめてくるものですか。それとも言語化してロジックにするんですか。

テスタ 具体的なシーンを想定してどんなふうに考えているかをお伝えしてみますね。