インドネシア 2013年5月24日

インドネシアで働きたいあなたへ
仕事探しのポイントと契約に関する注意点をお教えしましょう

現地採用での注意点

 現地の企業に直接アプローチをする場合には、日本とは法律も慣習も違いますので、とくに注意が必要です。

a. 就労ビザの有無、費用の負担について
 基本的には仕事が始まる前に、就労ビザの取得手続きを済ませます。現地に来たもののビザがなく「不法就労」ということにならないよう気をつけてください。

 ビザの取得費用を誰が負担するのかについても、曖昧にせず、事前に確認しましょう(インドネシアの場合、手続き費用・実費・税金などで、1年のビザで2000ドル=約20万円程度かかります)。

b. 基本給、その他諸手当について
 給与額はもちろんですが、給与の支払い通貨(インドネシアルピアか、米ドルか、円か)も確認します。提示額と異なる通貨で支払われる場合もあるので、その場合は為替レート(固定か、変動か)もあらかじめ決めておきます。

 インドネシアの場合、基本給以外に手当てがある会社が多いので、詳細を確認してください(宗教ボーナス、住宅手当、交通手当て、健康保険、一時帰国費用、携帯電話など)。

c. 契約期間、契約期間内の退職・解雇について
 インドネシアでは就労ビザが1年ごとの更新になっているため、法的な規制があって契約社員採用(1年更新)が一般的です。とはいえ、季節雇用や短期で完了する仕事が多いということではなく、かたちとしては契約社員であっても、企業側は少しでも長く勤めてくれる人を探しているので、長期勤務できることが採用の前提になります。

 契約期間途中で自己都合退職した場合のペナルティの有無、解雇の際の保障についても事前に確認してください。

d. その他
 渡航費用、引越し費用、帯同家族のビザ・保険については企業によって対応が異なるため、気になることは事前にクリアにしておきましょう。
 

現地採用のメリット・デメリット

 現地採用のメリット・デメリットについては、日本採用とまったく逆と考えればいいでしょう。

 メリットは、すぐにでもインドネシアで働きはじめられ、雇用の期限もないこと。年齢制限や経験・スキルについて、あまり厳しく問われないこと。仕事内容にもよりますが、募集年齢は20~60代までと幅広く、過去の経験にとらわれず就職活動できるため、キャリアチェンジは比較的しやすい環境であるといえます。若手でも、入社間もない時期から経営者の目線で仕事ができます。

 デメリットは、厚生年金や組合健保に加入できないこと(国民年金・国民健康保険は自己負担)、他の国や日本に移ろうと思ったとき、もういちど就職活動が必要になること(不安定と感じることも)、所得は現地給与のみとなることなどです。

 20~30代なら、最初は現地採用でも仕事の頑張り次第では本社採用への切り替えがあったり、他国や日本への異動が可能だったりすることもあります。チャンスは貪欲に自分でつかむ! これが現地採用です。

 仕事の探し方と、日本採用、現地採用のメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、もっとも大切なことはインドネシアで働くことへのパッション、そして健康です!

 インドネシアで求められる人材とは? どんな仕事があるか? 気になる報酬についてはまた次の機会にお話しますね。

インドネシア語と日本語が併記されている「雇用契約書」【撮影/長野綾子】

(文・撮影/長野綾子)

著者紹介:長野綾子(ながの・あやこ)
1976年生まれ。日本語教師としてインドネシアと出会い、2005年からグローバル人材紹介会社JACリクルートメントで、日系企業・日本人求職者のサポートを担当。ジャカルタ在住8年。

 


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