お客様の注文で気づいた
ほかの飲食店との“意外な違い”

そんな感じで食器片付け、トレー拭き上げ、スプーン拭き上げをこなしていると、今度は店長さんから厨房で洗い上がった食器を料理提供スペースに運ぶお仕事を頼まれました。
積んであるスープカップやライスボウル、カレー皿などを所定の場所に運ぶのですが、食器の種類が少ないので片付け先もすぐに覚えられ、これも問題なく対応できました。
徐々に仕事に慣れてくると、次第に店内や厨房内を俯瞰して見ることができました。
スープをよそう担当の人がインカム的なもので「○○スープ、レードル下です」「オマール海老のビスク、レードル真ん中」などと話しているのが気になります。どうやら厨房内の店長にスープの残量が今、どのぐらいなのかを共有し、補充のタイミングを確認しているようです。
たしかにスープが切れてしまうと提供するのに時間がかかり、しばらくお客様をお待たせしてしまうことになってしまいます。常に7、8人ぐらい行列ができている今日みたいな日にお店を円滑に回すためには絶対に必要な作業だと感じ、これまた感心してしまいました。情報共有、超大事!
さらにお客様の様子も観察してみると、お客様は9割が女性。1人でいらしている方も多く、食事が終わってからも店内でゆっくり過ごされる方が多いので回転率は少し低めです。ご注文の際も「ライス、少なめ」とオーダーする方が多く、大盛りを注文する方はほぼゼロ。これまで働いてきたどの飲食店とも違う雰囲気で非常に新鮮でした。