「お金に何を乗せて渡しますか?」
答えられる家庭と答えられない家庭の違い
贈与の話を聞くと、私はいつもこう問いかけます。
「そのお金の上に、何を乗せて渡しますか?」
「単に早く渡すことが目的になっていませんか?」
今、資産を持つ人に問われているのは、「どれだけ渡すか」ではなく「何を込めて渡すか」です。
私はこれまで、数多くの経営者をはじめ資産家といわれる方のご家庭を見てきました。その中で、資産を次世代につなげている家には、共通する“習慣”があると感じています。
それは、「お金にストーリーを乗せる」ことです。
例えば、ある創業家の父は株式を子に譲る際にこう言いました。
「会社の株は、単なる経営権や財産権ではない。創業当初からのわれわれの努力と従業員や取引先、そして顧客との信頼が詰まっている。だからこそ、お前の金銭欲のためだけに、軽々しく他人に売却してはならない」
また、十数代続く地主など、土地持ちは常々、「この土地は、代々他人の手に渡らないよう守ってきた土地」だということをさまざまなエピソードを通して伝えます。
そうして贈られた資産は、“節税対象”から“家の文化”へと変わるのです。
資産家として何代も続く家は、「お金や資産を渡す」だけでなく、「生き方」も伝えているのです。
写真はイメージです Photo:PIXTA
代々続く資産家が資産を渡すときに
必ず守る「3つの鉄則」
資産家が代々続くことが難しい理由は、お金に思いを乗せていないためだと考えています。
ビジネスで一山当てた父が、自分の子ども、せいぜい孫の代で資産が残らず一般家庭に戻ってしまうというケースは枚挙にいとまがありません。
そうならないために、私は富裕層のご家族にいつも3つの方法を提案しています。







