コネクテッドカーの先駆け!?
20年前の「ネットにつながるクルマ」
具体的には、車内のタッチディスプレイでEメールの送受信ができたり、カーナビの地図を最新の情報に更新できたり、ゲームや音楽をダウンロードできたりと、まさに現代の「コネクテッドカー」の先駆けと言える仕組みを備えていました。
ですが、少々奇抜なデザインだったこともあり、販売は苦戦。発売後の1カ月間こそ、月販目標台数(1500台)の4倍超となる6500台を売り上げたものの、その後は伸び悩み、2005年に生産終了となりました。最終的な生産台数は累計3万1800台程度とされています。
「WiLLサイファ」に搭載されたディスプレイ Photo:SANKEI拡大画像表示
ちなみに、このシリーズはトヨタや花王、アサヒビールなどが参加した異業種合同プロジェクト「WiLL」から生まれました。20~30代の若年層を開拓する狙いで始まったものの、消費者から十分な支持を得られず、約5年で頓挫しています(このプロジェクトを覚えている人はいるでしょうか?)。
プロジェクト自体は失敗に終わりましたが、それから約20年が経過した現在、WiLLサイファの独創的なデザインや、現代のコネクテッドカーを先取りした発想を再評価する声が聞かれるようになりました。
また、昨今は中古車市場で、状態の良いWiLLサイファに100万円以上の値が付く例も見受けられます。この価格は、新車価格(130万円~150万円前後)からあまり値下がりしていません。
実際に筆者も、未来感あふれるWiLLサイファを街で時折目にします。そのデザインは、現代の街並みに“いい感じ”に馴染んでいます。WiLLサイファは時代を先取りしすぎたがゆえに、正当な評価を得られなかったクルマだったのかもしれません。







