会社というのは従業員がいるから成り立つのであって、従業員が辞めていく会社は、市場から淘汰される。それが資本主義社会であり、ブラック企業に対する最も大きなカウンターは、「そんな会社とっとと辞める」ということだ。本当にブラック企業を駆逐したいなら、生活保護という手段もあるだろう。辞められない理由があるとしたら、経済的な問題とは別のものなのだろう。

ブラック企業を辞めない理由を調査
浮かび上がった3つの理由

 ではなぜ“ブラック企業”で働く人は、その会社をブラックだと指摘しつつも退職しないのか。その理由を調べるため、インターネットの某大手SNSにある「ブラック企業」に関するコミュニティを覗いた。いくつかのコミュニティのなかで、あるコミュニティには「ブラック企業を辞められない理由」という主旨のスレッドがあった(※1)。会社を辞められない理由について130ほどの書き込みがあったのだが、書き込みを分類していくと、辞められない理由は3つの理由に大別できた。

●理由1
社内の人間関係(上司/会社に残った同僚との人間関係)

・自分が辞めたら残った社員がより苦しんでしまう。
・辞めると言っても上司が辞めさせてくれない。
など。

●理由2
再就職についてのリスク

・また再就職できるかどうか分からない。
・今より悪い条件の会社に就職してしまうのでは?
など。

●理由3
社外の人間関係(家族/メンツ)

・家族を養わなければいけないので辞められない。
・今、会社を辞めると親戚や両親からバカにされる。
など。

(※1)現在、そのコミュニティは閉鎖しており、スレッドも閲覧できない状況になっている。理由は不明。筆者の閲覧日は今年9月9日。