SPA(製造小売り)型の眼鏡専門店として急成長を続けるジェイアイエヌ(店名「JINS」)。中国に続いて来年秋には米国にも進出する。勝算を創業社長に聞いた。

ジェイアイエヌ社長 田中 仁 <br />中国と米国は5年で100店 <br />眼鏡市場をひっくり返すPhoto by Masato Kato

──国内でJINS業態500店舗(2013年8月期末で205店舗)を目標に掲げていますが、それが限界ということでしょうか。

 いいえ、限界ということではなく、あくまでも中期的な目標です。

──現在18店舗にまで増えた中国での事業はどうですか。

 この冬で中国進出から丸3年になりますが、店舗段階ではすでに黒字化を達成、本部経費を含めても黒字転換が見えてきました。

 年内には20店舗を超え、来春までにさらに10店舗を出店する計画です。中国進出の際に5年で100店舗という目標を立てましたが、それに近いところまでいけそうな感触です。

 最近では現地の大手デベロッパーから商業施設への出店依頼が絶えず来るようになりました。出店場所を自分たちで選択できる立場になったのは大きいですね。

──来年秋からは米国でも出店を始める計画ですね。

 米国でも5年で100店舗が目標です。

 1号店は旗艦店として、サンフランシスコの一等地に大型路面店を出します。中国では様子を見ながら店舗数を増やしていきましたが、米国ではもっと速いペースで出店していくつもりです。

 米国は競争も厳しいですが、ビジネス環境はフェアですし、眼鏡市場は日本の5倍の規模、サングラスなど非視力矯正用途を含めれば市場規模はもっと大きく、ビジネスチャンスは広がっています。