ベトナム 2013年12月11日

バイク乗りの天敵・交通警察官との闘い・前編【ベトナム・ホーチミン市のトンデモ交通事情・その3】

通行しているバイクの3分の1が違反車両ということも

 それ以降も、何度か交通違反で警察に止められているが、私の記憶にあるかぎり、理由はすべて「通行区分帯違反」である。どうしてなのか、背景を説明しよう。

 ホーチミン市では、2車線ある場合、右車線(走行車線)がバイク用、左車線(追い越し車線)が自動車用となっている。左折したいバイクは、交差点が近づくと左車線に車線変更をするのだが、そこが交通警察の狙い目だ。「車線変更のタイミングが早過ぎる」と言って、バイクを止めて罰金を徴収するのである。

 私が2回目に捕まったのが、まさにこれだった。交差点の手前、30メートルくらいのところで、「ここなら大丈夫だろう」と車線変更したら、交差点の手前にいた警察官に止められた。このときは、後ろに彼女、今の妻が乗っていて、ベトナム語で抗議をしてくれたが、当然、取り合ってもらえない。やはり5万ドンを払って放免してもらった。

 もうひとつ、これよりも頻繁にあるパターンが「はみ出し」である。以前、自動車の数は圧倒的に少なかったから、右車線はバイクで溢れんばかりになっているのに、左車線はガラガラということがよくあった。そうなると、どうしても左車線にはみ出してしまうバイクがある。そこを狙い撃ちにするのだ。

 走っているバイクの3分の1くらいが、右車線に入りきらず左車線に溢れている通りもある。厳密に言えば、それら全部が「通行帯区分違反」。10秒に1台くらいは「違反バイク」が通るわけだから、交通警察は選り取り見取りだ。

 3回目に捕まったときの私が、まさにそうだった。捕まったのはリートゥーチョン通り。センターラインを踏んでいるかいないか微妙なくらいだったが、道ばたで取締まりをしていた警察官が、すかさず私の前に立ちふさがり、バイクを路肩に寄せるように指示された。

「右側2車線は2輪車が走行可能。いちばん左の車線は自動車のみ」という標識が掲げられている【撮影/中安昭人】
この道もいちばん左の車線はバイク通行禁止。つまり、右側に大きく写っている2人乗りの女性も、その前のバイクも、全部「通行区分帯違反」だ【撮影/中安昭人】
ここも左側の車線は自動車専用だ。しかしこれだけ車両が溢れていると、左側車線にバイクがはみ出してしまうのも、仕方がないとは思うのだが、交通警察は容赦なく取り締まる【撮影/中安昭人】

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