ベトナム 2013年12月24日

バイク乗りの天敵・交通警察官との闘い・後編【ベトナム・ホーチミン市のトンデモ交通事情・その4】

交通警察から逃れる「必殺技」を発見!

 あるとき街をバイクで走っていると、若い男性が3人乗りしたバイクが、一方通行の道を逆走してきた。しかも3人ともヘルメットをかぶっていない。交差点のところには交通警察。「ピピー!」と笛を鳴らしながら警棒を持った警察官が、バイクの前に立ちふさがった。ところが、3人はヘラヘラ笑いながら、制止を振り切って、そのまま通り過ぎてしまったのである。警官はどうするのかと思ったら、追いかけない。白バイが横にあるにもかかわらず、あっさり諦めて、次の獲物を狙い始めたのだ。

「そうか、こういう手があったのか」
 まさに「目からウロコ」とはこのことだ。罰金を取れるバイクは、いくらでも走っているのだから、取りやすいところから取るのが賢い。制止に応じないバイクがあれば、深追いせずに、別のバイクを止めればいい。だから、わざわざ追いかけないのだろう。

 その後、何も違反をしていないのに、止められそうになったとき、その「必殺技」を試してみた。警棒を持って私のバイクに近づいてきた警察官に、笑顔で手を振って、そのまま止まらずに通り過ぎたのである。ちょっとドキドキしたが、バックミラーを確認しても、追いかけて来る様子はない。別のバイクを止めにかかっている。私はさっさと走り去った。

 もちろん、明らかに交通違反をして止められたときは、私もこの必殺技を使うつもりはない。決してお勧めもしない。万が一、警官が追いかけて来たら、大変なことになるのは明白だ。私の知人で、交通警察と揉めてバイクを没収され、それを引き取るのに非常に苦労した例を知っている。交通法規を遵守する、そして交通警察に止められたら素直に従う、これが基本であることは言うまでもない。

 新暦の正月が終わると、ベトナムは年の瀬が始まる。今年もそろそろ警官が「餅代」稼ぎに精を出す季節だ。去年は捕まらずにやり過ごしたが、今年も何とか無事乗り切りたいものである。

バイク乗りがお世話になるもの・その4:これはバイクの洗車屋さん。「自分でバイクを洗車する人なんて、いるのだろうか」と思うくらい、洗車屋さんは多い。代金は1回1万5000ドン~2万ドン。日本円にするとわずか80円程度で、隅々まできれいにしてくれるのだ。テト前になると、「きれいなバイクで新年を迎えたい。年賀の挨拶周りをしたい」という市民で、洗車屋さんは長蛇の行列。1時間待ちも珍しくない【撮影/中安昭人】


(文・撮影/中安昭人)

筆者紹介:中安昭人(なかやす・あきひと)
1964年大阪生まれ。日本での約15年の編集者生活を経てベトナムの大手日系旅行会社・エーペックスベトナムが発行する「ベトナムスケッチ」(現地の日本語フリーペーパー)の編集長として招かれ、2002年7月にベトナムへ移住。その後独立し、出版および広告業を行なう「オリザベトナム」を設立。2000年に結婚したベトナム人妻との間に8歳になる娘が1人おり、ベトナム移住以来、ホーチミン市の下町の路地裏にある妻の実家に居候中。

 

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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