フィリピン 2013年12月13日

困窮日本人はフィリピンの人たちに「迷惑」をかけているのか

家族が多いから、貧困にあえぎながらも生き抜いていける

 我々日本人は子どものころから「人に迷惑をかけてはいけない」「他人様、世間様に迷惑をかけないで生きていくことが美徳なのだ」と教えられてきた。

 自殺するときは、遺書に「迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」とつづるのが定石だ。世間や家族への恨みつらみよりも、世間にかける迷惑を詫びるのが先決なのだ。E-メールでも、英語では「JUNK MAIL(ごみメール)」が日本語では「迷惑メール」となってしまう。

 しかしフィリピンの人は、困った人を助けることをけっして迷惑とは思っていない。それは人間としての義務であり、喜びなのだ。

 家族が困っていれば、自分の三度の食事を削ってでも喜んで支援する。家族の範囲は親や子どもはもちろん、兄弟、兄弟の配偶者、配偶者の兄弟にまで及び、その数は数十人に達することもあるのだ。

 日本ではせいぜい、配偶者と親と子どもくらいまでが家族と認識される(要は戸籍に登録されている範囲だ)が、フィリピンにおいて家族は兄弟の配偶者、そして配偶者の兄弟にまで及ぶ。これは逆に、自分が困難な境遇に陥ったら、親・兄弟ばかりか配偶者の兄弟までが支援してくれるということだ。

 フィリピン人と結婚したら配偶者の兄弟にまでに頼りにされるようになって、とても理解できないという方が多いが、これは家族というものの概念の相違だ。

 家族は多ければ多いほど支援が大変だが、逆に頼りにもなる。だからフィリピン人の多くは、貧困にあえぎながらも生き抜いていくことができるのだ。

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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