伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回はちょっと内輪ネタでありますが、見ればなんとなく編集者の生活がわかる、そんなインフォグラフィックです。

だれもがなんとなくイメージできる
「編集」の文字を使った編集者の生活

 今回のインフォグラフィックは、パッと見はシンプルでわかりやすい、けれど、成立した意味と構造はなかなか深いものとなっています。

「編集」という文字がどーんとクローズアップされていて、出てくるネタもやや身内っぽい部分もあり、また、7年ほど前に作ったので古いネタもありますが、おそらく誰でも、編集者の暮らしぶりをなんとなくイメージしながら、構造自体の鑑賞を愉しんで頂ければ幸いです。

 ではまず、インフォグラフィック、行ってみましょう。ビジュアルのタイトルは<編集者の生活が内包された編と集>。自分でつけといて言うのもなんですが、名画の題みたいでアガります(笑)。

<編集>という文字を解体し編集者ネタで分類 <br />構造的なビジュアルとして料理してみるグラフィック作成/小宮山秀明
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