中国 2014年2月20日

【番外編】ヨーロッパ旅行で見た
不可能を可能にするチャイナパワー

パリの高級デパートは中国人客で占められていた!

 旧正月ということもあるだろうが、パリの高級デパートであるラファイエットやプランタンで目にした光景には驚いた。「ここは中国のデパートか?」と思うほど、売場のほとんどは中国人客で占められていた。

パリのデパートに並ぶ中国人客の行列【撮影/荒木尊史】

 接客をしているデパートのスタッフも3分の1は中国人、もしくは華人だった。フランスのデパートで、中国人の客が中国人のスタッフにいろいろ質問して買い物をしている。非常に不思議な光景だ。

 さらに驚いたのはその買い物の仕方だ。両手両脇に大きな紙袋を抱え、あちこちぶつかりながら買い物をしている人々。いったいどれだけ買うのかという量だ。しかも人気ブランドショップは入場制限をしていて、長蛇の中国人の列。

 思えば異変は数々の観光地でも起きていた。バルセロナのサグラダ・ファミリアに行った時、中国語の音声案内機はあるのに日本語はない。

 さらにショックだったのは、パリのオルセー美術館で「日本語の無料ガイドブック配布はただ今休止しております」との表示が貼ってあるのと見たときだ。日本人観光客が減っているのだろうか。理由はわからないが、寂しい限りである。

 きわめつけはデパートの案内だ。なんとここにも日本語がない。中国語とハングルは記載があるのに。旧正月期間中の一時的なことなのかもしれないが、少なくとも私が滞在していた間はこのよう状態だった。中国色が非常に強く、観光客も含めて日本人は影が薄く感じた旅となった。

中国語とハングルで表示されたデパートの案内ポスター【撮影/荒木尊史】

食わず嫌いはやめて、世界に飛び出そう!

 しかし暗い話ばかりでない。ヨーロッパの歴史と感性には感心しつつも、日本の素晴らしさを再認識することもできた。2013年に日本を訪れた外国人観光客が初めて1000万人を超えたというニュースを耳にしたが、観光大国フランスは8000万人だ。

 それを考えれば、日本に訪れる観光客が2倍、3倍に増えてもまったく不思議はないし、近い将来そうなるだろう。地理的条件や観光名所の質、アクセスなどではヨーロッパにはかなわないかもしれないが、街の面白さ、美しい自然、おいしい空気と水、飲食店の質とコストパフォーマンスの高さ、駅なかやデパ地下など、これだけでも大いに楽しめるはずだ。

 結果として、思い切ってヨーロッパまで足を延ばして本当によかった。やはり現地にいって感じるのと、頭で想像しているのとでは違うし、ビジネスにおける新たなヒントもいくつか得ることができた。

 これからもチャンスがあれば、食わず嫌いはやめていろいろな場所に足を運んでみたいと思う。

参考記事:中国人が海外旅行先でバカ買いするわけ

(文/写真・荒木尊史)

著者紹介:荒木尊史 1974年鹿児島県生まれ。2005年より、チャイニーズドリームを夢見て北京で製パン業を営む。邱公館(北京)食品有限公司。


 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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