最新の『会社四季報』(2007年4集秋号)によると、日本には現在、3946社の上場企業があるようだ。こんなに多くの会社があると、普通はどの会社に投資しようかと迷ってしまうのも無理がない。そして、ほとんどの投資家の目的が、早く大きく上がる株を見つけだして、短期で資産を増やすことだから、それを満たしてくれる株を必至で捜すことになる。

低位株は、値上がり率が高くなる!

 私もそうやって20年以上も必死で試行錯誤を繰り返した結果、どうも低位株が一番効率がいいという結論に行き着いたのだ。

 なぜ低位株の効率がいいのかというと、いろいろ理由はあると思うが、もともと株価が安いので、人気化した場合、みんなが買いやすく、急騰しやすいということがあると思う。100円の銘柄だったら、1000株買っても10万円の投資金額で済んでしまう。主婦やサラリーマンのヘソクリや小遣い程度で買えてしまう。単価が安いので、多くの株数を取得できるというメリットもある。

 そして何よりも、安い株は、上昇時の値上がり率が高くなる傾向がある。

 例えば、100円の銘柄が200円になる可能性と、1000円の銘柄が2000円になる可能性はどちらが高いだろうか? もちろん100円が200円になる可能性のほうが高いのである。

 これは指し値を入れるときの単位を考えれば明らかである。100円の株を買う場合、指し値は1円単位で入れる。つまり1%単位で指値を入れているのだ。これに対して1000円の株も、1円刻みの指し値注文になっている。なんと0.1%刻みになっているのである。これを見る限り、明らかに100円の株のほうが有利だということが言える。