会社の「求める人物像」に
自分を「作る」方がいいですか?

 都内某大学で連続開催している「模擬面接講座」。昨日は、今季第3回目に行ってきました。

 1月、2月に比べると、さすがにみんな実践を重ねた分、受け答えが上手になっています(メンバーはその都度、替わってはいるのですが)。

 模擬面接をしてフィードバックをして、質問を受ける。これがワンセットです。

 今日の質問から、ピックアップしましょう。

Q:その会社の「求める人物像」に合わせて、自分を「作る」方がいいんでしょうか?

A:そんな難しいこと、本当にできますか?

 アンサーではなく、問いかけになってしまいましたが、強いて回答を、というなら、前回に書いた通り「素の自分を出しましょう」と言いたいと思います。

 この質問は、先輩にそう言われたので、聞いてみた、ということのようです。

 よけいなことを言う先輩ですね。

「企業の求める人物像」は、人格を規定するものなのでしょうか。

 ためしにダイヤモンド社が掲げる「求める人物像」を見てみましょう。

<ダイヤモンド社>
私たちが求める人材

創刊号の「本誌の主義」から(創業者)石山賢吉の言葉です。

 「本誌の名前をダイヤモンドと付けたのは、小さくとも相当の権威を持たせたいからであります。少なくとも我社同人の有する何物かは確にダイヤモンド以上の権威を以て臨む事を茲に声明して置きます。」 ビジネス出版社に人々が期待するのは、今日の問題解決に役立つ情報、明日の進路を指し示す情報の提供です。私たちはそのような期待に応えられる出版人でありたいと願っています。

「小さくとも権威を以て臨む」――これからの100年に向けて、社名にこめられた誇りを共有してくれる、熱い心の人を歓迎します。