中国 2014年4月4日

日本人は中国人よりもメディアの影響を受けやすい!?

中国の若者はニュースも新聞もあまり見ない

 日本人は中国人と比べて、メディアの影響を受けやすいのではないか。11年9月以降、日本のメディアでは反中・嫌中的な内容が増え、私の仕事にも影響している。それ以前にはよくあった中国ビジネス特集が激減したことが大きい。それに取って代わって、反中・嫌中企画が増加した。

 日本のメディアは一度読者に受けると、それ一色になってしまう傾向がある。テレビ、新聞だけに限らず、電車の中刷り広告で雑誌の過激な見出しを目にすることは多いし、ネット上もしかりだ。日頃からその手の情報にさらされる結果、中国に行こうと思う人は減っていく。日本同様、中国との“火種”を抱えるフィリピンとベトナムの訪中旅行者数がむしろ増加していることを考えると、それはかなり異様である。

 一方、中国ではどうかというと、確かにテレビのニュースや新聞では、反日報道は多い。中国のメディアは政府にコントロールされているので、ときには反日キャンペーンが展開されることもある。しかし雑誌や書籍に関しては、大々的な反日企画を見ることはめったにない。

 日本も徐々にその傾向があるかもしれないが、中国の若者は、ほとんどテレビを見ない。人気番組にしても動画サイトで視聴することが多く、それゆえにニュース番組に接する機会は多くない。若い世代は新聞も取らないことが多いので、情報源はもっぱらインターネットやスマホになる。

 ネット上にはもちろん反日記事や挑発的な意見を書き込むユーザーも少なくないが、テレビや新聞、雑誌と違い、能動的にアクセスしなければその種の情報を目にすることは比較的少ない。つまり若者に関していえば、受動的にその種の情報にさらされることが日本よりも少ないのである。

上海で最大規模の売り場面積を誇る新華書店でも“反日”本を探すのは難しい。「外国社会」という棚にようやく『戦後日本右翼勢力研究』というそれらしき本が平積みされているのを見つけた【撮影/大橋史彦】

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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