中国 2014年4月4日

日本人は中国人よりもメディアの影響を受けやすい!?

中国人はメディアを信用していない?

 日中における報道の違いは、そうした量的な差だけではない。中国人はそもそも、どこかで自国のメディアを信用しきっていないところがある。

 それは、メディアが嘘を報じているという意味ではない。すべてを明かさず、隠し事をしているのではないかという意味においてだ。ネットで海外メディアの報道を見て真実を知るというのは、よくある話だ。

 それに加え、中国の過酷な歴史がそうせるのだろうが、家族(親族)以外の人間を信じないというDNAが植え付けられている。それは、メディアに対しても同様なのではないか。

 中国人はときに、合理的に物事を考える。市場経済を社会主義に取り入れている点からしてそうなのだが、個人レベルでもその傾向は強い。つまり、政治を切り離して考えることができる。

 日本を訪れる中国人のすべてが親日かというと、必ずしもそうではないはずだ。政治や歴史的に相容れない部分があっても、それはそれ。円安などほかに魅力があれば、日本に足を運ぶのだ。

 昨年一時帰国した際、日本在住歴20年以上で日本国籍に帰化している中国系の夫婦に会ったが、夫が「自分は割り切れる。郷に入れば郷に従えだから」と話していたことが印象的だった。

 もちろん、すべての中国人がそうであるわけではない。むしろ国籍を変えるのは少数派に属するかもしれない。しかし「割り切れる」というひと言は、中国人の本質を表しているような気がしてならない。

 

(文・撮影/大橋史彦)

著者紹介:大橋史彦(おおはし・ふみひこ)
福島生まれ、埼玉育ち。法政大学卒業後、編集プロダクションに勤務。2006年に中国移住。蘇州、北京、広州で現地情報誌の編集・制作に携わり、08年より上海在住。情報誌の編集長を経て13年9月よりフリーランス。日本のビジネス誌や書籍への寄稿も多数。

 

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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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