伝えたい情報を直感的にわかるように、グラフィカルに表現する「インフォグラフィック」。この「相手がぱっとわかるように工夫する」という考え方のクセそのものが、コミュニケーション上手にしてくれるはず。本連載は、情報をよりわかりやすく、という枠を超え、発想そのものを広げるための教科書だと思ってください。どうやってこのアウトプットに辿り着いたか、発想のスタート地点から解説していくことで、「考え方のプロセスと構造」がわかります。今回は、筆者が幼少の頃から親しんだ囲碁を使ってインフォグラフィックを考えました。

囲碁好きと家紋好きにしか
作れないインフォグラフィック

 将棋と囲碁、みなさんどちらが好きですか? もしくは得意ですか? 僕は断然囲碁なんです。この2択は、人の思考回路のクセというか、考える対象の向き不向き、また、性格と関係深いのではと、10年ほど前に思いつきました。

 <将棋型仕事、囲碁型仕事>。分類王的クリエイションを始めてから、思考法について考えることが俄然増え、そんななかで浮かんだネタのひとつがこれです。

 このあたり後述していきますが、今回のネタは囲碁。それを僕が大好きな家紋と絡ませたインフォグラフィックです。囲碁で石が並んで戦局がわかるようになったものを「棋譜」と言いますが、これは、棋譜が序盤と終了時点の2つ。気分は日本一の戦い。名付けて「家紋で本因坊決定戦」。

 家紋についてもあとで述べていくとして、まずは【インフォグラフィック画像】をご覧ください。

「家紋」をネガポジで白黒碁石に見立て<br />囲碁の棋譜としたインフォグラフィックグラフィック作成/小宮山秀明
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