2014FIFAワールドカップ・ブラジル大会の開幕(日本時間・12日午前5時)が迫ってきた。

 日本から見ればブラジルは地球の真裏。ほとんどの会場の時差は-12時間と、ちょうど半日ズレるわけだが、逆にそのおかげで観やすい試合もある。たとえば日本の初戦となるコートジボワール戦。キックオフは現地時間14日の午後10時で、日本は15日(日曜)の午前10時開始だ。かなりの高視聴率を稼ぐことだろう。

 とはいえ、サッカー好きはほとんどすべての試合をライブで観たいはずだ。となると、現地時間午後1時(日本は深夜1時)キックオフの試合から観始めて、夕方7時(日本は朝7時)の試合まで観続けることになる。昼夜が逆転してしまうわけだ。

 しかし、それさえ苦に感じない人が多いのも事実。それほどの魅力があるのがサッカーワールドカップである。

 それはともかく日本人の多くが注視するのはもちろん日本代表の戦いである。グループリーグは勝ち抜けるのか、本田や長友が公言するように優勝は夢ではなく、具体的な目標になり得るのかに興味が集まる。今回は、その実現性について考えてみたい。

一流リーグでプレーする選手の数は過去最高
他の出場国と精神的にも実力的にも対等に

 今回で日本代表は5大会連続のワールドカップ出場となる。過去4回と異なるのは、世界4大リーグといわれるドイツ、イングランド、イタリア、スペインのトップリーグでプレーする選手が一気に増えたことだ。

 初出場した1998年フランスW杯は、登録メンバー23人すべてがJリーグクラブ所属の選手で、世界との差は大きく、3戦全敗で大会を終えた。2002年日韓W杯は欧州でプレーする選手が4人、うち4大リーグは2人に増えた(中田英寿=イタリア・パルマ、稲本潤一=イングランド・アーセナル)。トルシエ監督の指導力や地元開催のアドバンテージもあって2勝1分でグループリーグを突破、ベスト16に入った。2006年ドイツW杯の日本代表は欧州選手が6人に増え、4大リーグ所属も3人(中田英=イングランド・ボルトン、稲本=同・ウェスト・ブロムウィッチ、高原直泰=ドイツ・ハンブルガーSV)になった。だが、グループリーグを1分2敗で敗退する。2010年南アフリカW杯は欧州選手は4人に減り、うち4大リーグ所属選手も2人になった(長谷部誠=ドイツ・ヴォルフスブルク、森本貴幸=イタリア・カターニア)。しかし、グループリーグを2勝1敗で突破し、2度目のベスト16に入った。