――それは意外ですね。「スマートニュース」や「グノシー」「アンテナ」など、自分の好みに適したニュースを届けようとするキュレーション系のアプリが急増し、流行っています。

 いや、どこが作っても、あの手のサービスは一緒ですよ。いずれ……ね。

――いずれ、ですか(笑)。

 ネットメディアというのは、相変わらずアービトラージ(さや抜き)モデルですよね。自分で取材しないで、他媒体のニュースを集めたり、そのニュースを見て記事を書いたりしています。ページビュー(PV)を集め、広告収入を得るというモデル。人件費を抑えることで運営してきました。

 結果として、そういうメディアが多数でてきたために過当競争になり、市場が荒れ地と化しました。数十人レベルで影響力のある媒体はできましたが、そこから大きく成長したものはなく、成長の道筋もない。

 このモデルって古臭いし、将来性がないのです。つまり、ネットメディアは、ビジネスモデルを作れていないと言えるでしょう。

――新興のアプリ会社は、ベンチャーキャピタルなどから資金を得て、テレビ広告を打ち利用者を増やそうとしています。

 それもね、このまま永続するモデルではないのです。結局、コンテンツを自ら作っているところが勝つと思いますよ。みなさん、勘違いしていますよ。本当に勘違いしている。新興のネットメディア対オールドメディアの勝負は、実のところ、オールドメディアの圧勝です。それを、わかっていない。

記者の淘汰も始まる

 そもそも、ニュースのレベルが違いすぎる。記者の数も違うなど、体制が違いすぎる。その中で、日経さんのようにマネタイズまで成功しているメディアが出始めている。

 日経新聞と朝日新聞が、どこのネットメディアに負けるというのですか。このメディアには、ブランドとコンテンツ力、そして収益力があるのですから。